全く、うん、とも、すん、とも、言わない。
ローズマリーについては、残念だが、諦める事にした。
シソは、はっきり言って、大変困惑していた。
全く持って、私の所為である。
そもそもの原因は、種蒔きの時にあった。
なぜだか、いっぺんに全ての種を蒔こうとした。
たまたま夫が一緒に畑に行った。
そして、南側半分は私が種を蒔き、北側半分は夫が種を蒔く、
という事になったのだった。
私が畝に筋目を付けて、慎重に少し間を置いて筋蒔きにしている間に、
夫はばら蒔きとみっちりと混んだ筋蒔きをしていた。
夫は間引き作業をした事が無いので、
筋蒔きといったら、それこそ蟻の行列のようにみっちりと混んだ筋蒔きをするのだ。
そして、その作業が終わった後で、
どこに何を蒔いたか忘れた、と言った。
ヒキつっている私に向かって、
芽が出れば何を蒔いたか分かるよ、と平気な顔で自己フォローしていた。
何をどこに蒔いたか分からない、という所為から、
私がミスをする事になった。
この畝にジャガイモの種芋を植えた筈だ、と思い、
狭かった通路の土を削った分を、畝の上に盛った。
程なく、隣の畝からジャガイモの芽が出てきて、
土を盛った畝は、ニンジンを植えた畝であった事が分かった。
コレは大変痛いミスだった。
ニンジンは湿度も必要だけれど、好日性なので種は浅く蒔くように、と
どこを見ても書いてある。
それなのに、ジャガイモだと思い込んで、畝の上に土を盛ってしまった。
盛っただけではなく、後から畝の形を整えたりしてイジクってしまった。
ニンジンには、本当に悪い事をしてしまった。
ニンジンの畝であると発覚してからは、一生懸命潅水したので直に芽は出てきたが、
夫のみっちりとした筋蒔きの所為で、本当に混み合っていた。
仕方なくダメモトで双葉の次位の芽を掘り返してバラして植え直した。
こういう経緯で、ニンジンにばかり潅水していた。
その所為で、他の種が水不足であったようだと気付いたのは、
かなり後になってからであった。
大根は、他のどの種よりも早く発芽したし、
コリアンダーもかなり早く発芽し、すぐにあの匂いをさせていた。
レタスもサラダゴボウも順調に成長した。
夫がばら蒔き植えをして、発芽しないのは、ローズマリーだった。
大根の隣の畝が、何時まで経っても雑草とマリーゴールドの芽しか出てこなかった。
大根の第一弾は、全て東京に持って行き、
大根第二弾をローズマリーを諦めた畝に植えて、既にこんもりと繁っている。

現在大根第二弾のサイズは、三色ボールペン位の太さだ。
やはり雨で潤った成長は第一弾よりも早く、しかも若葉はとても柔らかい。
私の予想を超えて発芽が遅かったのは、バジルとシソだ。
バジルの畝については、まだのんびりと構えていたのだが、
シソの畝については、少し違った。
シソの隣はレタスの畝が二畝あった。

レタスを二列植えた間にトマトを植えた畝と、
鷹の爪とコリアンダーとセージを植えた畝の間に、
シソを植えた筈の畝があった。
だが、何時まで経っても発芽しない。
イイや、レタスの第二弾をこの畝に植えよう。
レタス第二弾も、大根第二弾程ではないが、順調な成長を見せていた。
だが、ここで予想外の事が起きた。
シソの発芽が始まったのだ。
眠りから覚めたシソの成長は驚くほどの早さであった。

あっという間にレタスの小さな苗を覆い始めた。
困った事になった、と思ったのは、私だ。
シソにしてみれば、逆であろう。
素敵な雨降りが続いて、ようやく地上にその芽を伸ばしてみたら、
そこにはレタスが筋になって揺れていたのだから。
シソの困惑は想像に難くない。
雨降りは具合がイイけれど、レタスと競争しなければ太陽の恩恵を受けられないのだ。
結果的に、レタスにもシソにも迷惑をかけてしまった。
反省して、明日からレタスもシソも適度に間引きして、
共存できるラインを模索しようと思っている。

